長男さんは宿題をやりません。
2年生になって我が家はそれで良い、ということに決めていました。
しかし、3年生になってから長男さんの症状(自閉症、ADHD)も落ち着いてきたので、
次のステップに進めても大丈夫かな?と
宿題をやろう!と恐る恐る言ってみました。
「うん、やる」と算数のドリルを1,2問解いてくれました。
「絶対嫌だ」 と言われると思っていたので、
「やる」と言われたときには拍子抜けしてしまいました。
学校生活の中で、宿題をやらないことも辛い部分が出てきたのかな?
と不安に思ってしまった程です。
1年生のはじめ、宿題を取り組ませていた時期には、
まず宿題に向かわせる為に気持ちを整えるのに物凄い時間を要していました。
取り組ませる為の説得に30分以上は必要でした。
しかも机に向かえたとしても、プリントをぐちゃぐちゃにしたり、
ビリビリにやぶいてしまったり、癇癪がひどく、手を焼いていました。
家での宿題
宿題はみんなやっている事だし、学校に行けても勉強はしていなかったので、
勉強が心配なので、母は宿題をやらせたいと思っていました。
やらせたいと思うのであれば、母が一緒に付き合う必要があります。
やりたくない長男さんは一人ではとても出来ません。
辛い気持ちでしたが、勉強は必要なことだと思って取り組ませていました。
しかし長男さんからある日、「学校で頑張るから宿題は家ではやらない!」と言われました。
長男さんに必要な事
目からウロコというか、目が覚めたような気持になりました。
学校に行く為に色々な事を考えて、行動していって、やっと行けるようになったのに、
母の宿題をやらせたい気持ちのせいで、学校が行きたくない場所にまた戻ってしまったら
本末転倒です。
学校行くのが大変だったのに、今は毎朝きちんと行って、
席に座っていることも出来なかったのに、出来るようになった。
その上、宿題をやれ!なんて多くを望み過ぎていたと思いました。
これができたら、次はこれが出来るはず、とどうしても欲が出てきてしまいます。
でもそこをグッとこらえて、2年生では宿題はやらないことにしました。
今の長男さんに必要なことは、宿題ではなく社会活動で、
いろいろな人に関わることで得られるソーシャルスキルを学ぶこと。
勉強は二の次です。
そんなことも言ってられない!将来が!と思ってしまいますが、
今は色々な働き方があるし、得意を伸ばしてあげるほうが人生が豊かになるかな、と考えています。
出来ない宿題に取り組む事で、自尊心が傷つき、学校に行けない事になり、
人とのつながりを失ってしまっては元も子もない。
気持ちの落とし所が難しいですが、長男さんが、「学校で頑張るから」と
自分の気持ちを伝えてくれたし、
母はそれを見守ろうと、家で「宿題」のワードさえも出さないようにしました。
目に見えて成長している
3年生になって、学校生活の中でお友達と楽しく過ごす姿が沢山見られるようになりました。
何か次のステップに繋げてみようかな、と思っていた矢先、学校の面談があり、
得意なことだけでも良いので、少しでも宿題をやった方が良いと言われました。
担任の先生が、3年生になったことで変わり、2年生のままのやり方では、
済まないこともでてきました。
先生も人なので、意向は出来れば汲んだ方が、
気持ちよく長男さんに接して貰えると思っています。
そんなことを思い、勉強の癖をつけるのに、そこから、
算数のドリルだけ毎日開くことにしてみました。2.3問ちょっとだけ、聞く。
そこから少しづつ出来る事が増やせたらラッキーだな、と思います。
記入したり、ドリルの用意などは母が全部セッティングして、長男さんには問題を聞いてみるだけ。
片付けも母がやります。やらせたいのは母ですからね。
本人はやりたく無い、というか興味が無いので仕方ありません。
答えてくれる時もある、という程度ですが、
出来そうなものをちょこっとやって、正解じゃなくても答えてくれたことを褒め称える。
一緒にやってくれたことを嬉しいと伝える。
これを一年くらい続けて見ようかと思います。
慣れることにとにかく時間がかかるので、それくらいは必要かなと思っています。
長男さんにとって勉強が必要だと分かれば、それは絶対出来るようになる、
と母は思っています。
長男さん自身がそう思う事ことが大切なので、
その学びの土台や習慣をうっすらでも作れたらよいなと思います。
そして、学び直すタイミングは本人が自覚すればいつでもできると思っています。
更に言えば、勉強ができなくても、素敵な人はたくさんいます。
人にやさしく、
人に支えられて支えられる人に成長してくれたら、それだけで、今のところ母は幸せです。
皆さま今日もお疲れ様です!
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