学校という場所

長男さんが、集団下校してきました!同じ登校班の子たちと一緒に帰って来れたんです!

なんだそんな事か、と思うかもしれませんが、長男さんには高い高いハードルの一つでした。

集団下校

長男さんの学校では、半年に1回ほど避難訓練時に集団で下校する練習をしています。

1年生の時は、周りで何が起こっているのか分からず、一人で帰ってきてしまい、

ひどく自信を失ってしまいました。

2年生の時は、不安が強く、母が学校に迎えに行って一緒に帰ってきました。

集団下校がなぜそんなに不安なのだろうか、と思い。母なりに原因を追及してみました。

原因は、不慣れな学校の習慣にあると思います。集団下校がどんな感じか説明致します。

まず登校班とは

登校班とは、登校の地域でチームを分けて、集団で登校させることをいいます。

リーダーはその年の6年生から選びます。

6年生の後に5年生以下の学年がついていくような感じです。

母たちは当番制で、7時50分~8時10分くらいの間に、待ち合わせ場所に待機し、

メンバーが揃ったら出発させるという役割を担います。

確か1週間単位で、交代制だったように思います。

この、登校班ですがコロナ渦で2020年から登校班での登校はしていません。

同じ方面から学校に行く人にあまり馴染みが無いので、

それが長男さんの集団下校を難しくしている理由の一つだと思いました。

不安の原因

1年生の時の経験から、なぜ、不安になってしまったのか、

母なりに原因を考えてみました。

1年生の後半の集団下校を母も一緒に体験しました。

そこには課題がいっぱいありました。

  • 集団下校はどうやって行うか、段階を踏んだきちんとした説明はない。
  • 何をやっているのか、伝えてくれない時間帯がある。
  • 間違えてはいけないと思うまじめな長男の性格
  • 人に聞くことが困難

話を聞く、待つ、前の人に付いていく、が困難な長男さんには非常に難しい内容でした。

クラスの中で登校班別に分かれるのですが、

「何方面の人~?」という感じで先生が方面別で名前を呼んで登校班ごとになります。

なぜ「あなたは~方面だよ」と教えてくれないのか、と不信に思いましたが、

後から見直したらそこは事前に教えておいてくださいと、プリントが配られていました。

しかしここからが問題でした。

登校班の名前別では無かった

先の見通しが立たないと不安になってしまうので、長男さんにはこの名前の登校班だよ、

としっかり先に伝えておいたのですが、いざ先生の呼びかけを聞いていたら、

私が教えた登校班の名前は呼ばれませんでした。

結果、プリントには書かれていない名前でした。

そしてそれは登校班の名前でもありませんでした。

学校からもらった冊子にそれはどこにも書かれていないので、予習させようと思っても出来ません。

兄弟が別の学年にいて、集団下校を経験したことがある下の子は慣れている印象でした。

私にとっては小学生生活は長男さんが初めてだったので予測不可能でした。

廊下でクラス別から1年生全体で方面別に分かれる

次に廊下に出て、登校班ごとに分かれたまま座ります。

ここで学童に行くかどうかで、やることが変わります。

学童に行くかどうかも個別に担任の先生側が把握しているわけではなく、

子供達自身がしっかり分かっていないといけません。(学童の先生は把握しています)

「~ちゃん!今日学童だよ!」と大きく後れをとってしまう子もいました。

廊下では別のクラスの同じ登校班の人と一緒になります。

登校班も無く、顔も分からないので、先生に「この人たちと一緒の登校班だよね?」

と聞かれても答えられません。

次に外に出ます。

外では別の学年も一緒に、登校班別に分かれてプラカードの前で並んで座ります。

そのプラカードは漢字で書いてあるし、読めません。

後ろの方に並ぶとプラカードは見えなくなってしまうので、1度見逃してしまったら、

人に聞けない限りは取り戻せません。

その後、全部の学年が揃うまで待つ時間があり、揃い次第移動となります。

移動はそれぞれ引率の先生についていきます。方面別に分かれているため、

担任の先生がそれぞれの方面にそれぞれの子を送っていく事は同時には不可能なので、

長男さんが担任の先生についていけば良いという訳ではなく、不安倍増要素でした。

しかもいざ移動になってら、同じ方面の子が「僕はあっちからも帰れるから」

とそのままなんと別の道から帰ってしまいました。

最初に予測できない事が多く、

思っていたことと違うと混乱する長男さんにはとっては間違いなく苦難の連続でした。

これはね、ほんとに、臨機応変の対応が必要な場面が常に続くので、

時間をかけて教えたとしても、イレギュラーが発生する事が多い学校というものに慣れない限りは、

本当に難しいなと感じています。

1年生は本当に大変、、、帰ってきて倒れるように眠ってしまっていた訳も分かります。

保育園生活と学校生活

保育園では園全体でフォローしてくれるので、長男さんが間違えて別の事をしていたり、

別の場所に居たとしても、他のクラスの先生も理解して声を掛けて全体で見守ってくれていました。

そんなとても手厚いサポートを受けて育っているので(母も)学校との落差に、驚愕でした。

しかも子供が経験したことが無い事でも、大人(先生)はいつも(毎年)同じことだから、

とフォローが少ないと感じました。

分かって当たり前ということが前提で話が進む事が多く、学校の中の事に母も驚愕しました。

1年生に上がったばかりの時、分からない事があれば担任の先生に聞きなさいと、

長男さんに言っていましたが、環境や人に慣れるのに時間がかかる長男さんに

酷なことを言っていたな、と今になって思います。

一緒に学校に通うようになるまで、なんで先生に聞かないの?と思っていましたが、

先生に話掛ける人が多すぎて、それをかき分けて、

答えて貰えるまで何度も質問するのは至難の業だな、と思いました。

学校に行けなくなっても、学校に関係ないものは持ってこないで下さい。

とかルールががんじがらめで、説明は曖昧で、フォローに掛けていて、

察して動くことなど出来ない長男には学校は不安で不安で仕方が無い生活だな、

と学校に行きたくなくなる理由も分かった気がしました。

郷に入れば郷に従えた言いますが、

原因はやはり「学校という場所」に慣れなければいけない事が多く、

「学校は難しい」「苦しい」と思ってしまったのかもしれません。

3年生になった今は、学校というものに慣れて、

予定と違う事が起きても「ま、いっか」を合言葉にくぐり抜けているようです。

1年生の時には、こんな風に学校から帰ってきてくれるなんて想像も出来ませんでした。

「慣れ」というものは、時間が解消してくれますが、すぐにどうこう出来るわけではありません。

すぐに正解が見つからないので焦りがちですが、絶対その日は来ると信じて、

ベストを尽くしましょう!長男さんが過ごしやすい環境になるように私もまだまだこれから!

いつもお疲れ様です!

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