人に「伝える」難しさ

伝える難しさに毎日ぶつかっています。

自閉症の長男さんは具体的に言わないと伝わりません。

その中で、具体的に伝えていくには、「どこにある何をどうするか」を言おうと意識することで、

伝わりやすくなりました。社会生活の中でも共通認識を持って

人に伝える事はなかなか難しいことだと思いますが、この3点を意識すると伝わりやすいと思います。

リモコンを取ってもらいたいとき

ママ
ママ

長男さん、それ取って

長男さん<br>
長男さん

?????

リモコンは長男さんの目の前にあったとしても

それとって!と言うだけでは頭に「ハテナ???」がいっぱいでてしまう。

ママ
ママ

長男さんの前に置いてある、テレビのリモコンを取ってください!

長男さん
長男さん

はーい!

こうして、初めて伝わります。

具体的とは

  • どこにある→長男さんの目の前
  • 何を→リモコン
  • どうする→取ってください

先日長男さんとパパのやり取りでこんなことがありました。

長男さんが使っていたコップの存在を忘れて、別のコップを出そうとしている。

使っていたコップをもう一回使って欲しいパパはコップがあることを伝えます。

パパ
パパ

コップ、ここにあるよ!

ここにあるってば!

長男さん
長男さん

うん。。。

「ここにある!ここにあるってー!」とパパは怒っていました。

ここにあることは理解出来た長男さんは、うなずいて新しいコップを出して使いました。

この時パパの言葉が伝わらなかったのはなぜでしょう?

そのコップを使ってほしい場合、何をどうする、のどうするまで言わないと伝わりません。

この時は、コップがここにあるから、これをもう一度使ってまで言わないといけませんでした。

具体的とは

  • (どこにある→長男さんの机の上)
  • 何を→コップ
  • どうする→もう一度使う

使って欲しいコップは長男さんの机の上に置いてあったので、

どこにあるコップなのかまで、伝えられたらもっと良く伝わったと思います。

叱るときにも具体的に

具体的に伝えることを、パパはわかっているのかいないのか、長男さんを怒ってしまいます。

頼りにしているのか、

こんなことも出来ないのか!と残念に思うのか、

そう言ってもわからないよという伝え方で感情で怒ってしまいます。

長女さんと家の中で走り回っていて、食べかけのラーメンを落としてしまった時。

パパの怒り

家の中を走り回っていたこと

ぶつかってラーメンを落としてしまったこと

①ふきんの使い方が出来ていない

②ラーメンが落ちているのに見つけられない

と怒っているポイントが多くて追いつめてしまいますが、

①のふきんの使い方が出来ていないのであれば、具体的にどうできていないのか。

一緒に布巾を広げてやり方を説明する必要があります。

②のラーメンが他にも落ちているのに見つけられない時、まだ落ちているんじゃない?

と考えさせるのではなく、

拾って欲しいのであれば具体的にここにも落ちている麺があるよと、伝えることです。

何をしてほしいのか具体的に示していく必要があります。

しかし、そもそも、走っている事がダメだったのだから、

今回はそこだけにフォーカスして伝える。

ラーメンを落としてしまった原因は、1つです。

他の出来ていないことには目をつむらないと、長男さんは、なんで怒られたんだっけ?と

怒られた理由が見えにくくなってしまいます。

家の中を走り回ってしまったことだけ叱り、

良かったかな?

だめだったかな?

何がだめだったかな?

これからどうしようか?

何がダメでどうすれば良かったを一緒に考える。

自分で考えて動いて欲しい気持ちは分かりますが、

ただ、疑問をなげかけるだけではお互いに消化不良になること間違いなしです。

ナナヲヒカリのダダダダ天使の「やんないじゃない できないんだ」という歌詞が頭に浮かびます。

長男さんは、だいたいこれ、と思って対応していくことが重要。

具体的に怒るには、具体的に伝えないとといけない。

「俺はこんなに怒っているんだぞ!」なんて怒り方は、全く伝わらない。

何に怒っているのかも具体的に伝えないといけない。

叱るのも一苦労。

自分が何にイライラしているのか、分析して、着地まで考えなければならないので、

冷静でないと叱れない。

そういう意味では、考えることで怒りが納まることもあリます。

上手じゃないから上手に伝えられるようになりたい。

怒られて、それが怖くて泣いてしまうと、何が原因で怒られているのか分からないので、

泣き止めば次の瞬間同じことをしてしまいます。

難しい問題にぶつかったり、キャパオーバーになってしまったりしたときは、

「なるほど、そうきたか」と言うと

さあ、どうしようかと脳が対処しようとする方向に向けていけるらしい。

「なるほど、そう来たか」

皆さま、今日もお疲れ様です!

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